コスモスベースのネットワークであるUmeeとOsmosisは、ソフトウェアアップグレードを通じて統合されることが、12月4日の発表で明らかになった。UmeeのUX チェーンコードはOsmosisチェーンに再実装され、両ネットワークの機能が統合される。開発チームが「コスモスエコシステムのDeFiハブ」と呼ぶものが創設される。

Umeeは「UXチェーン」と呼ばれる独自の専用Cosmosチェーン上で動作する分散型レンディングプロトコル。一方、Osmosisはコスモスエコシステムで最大規模の分散型取引所(DEX)の1つであり、独自の専用ネットワーク上で動作している。DefiLlamaによると、累計取引高は230億ドルを超え、トータルバリューロックド(TVL)では4番目に大きなCosmosチェーンとなっている。
発表によると、両プロトコルの開発チームは、レンディングアプリとDEXを同じチェーン上に存在させることで、両ネットワークを統合することに合意した。チームは、これにより、スポットマージン取引、ショート、清算、ステーブルコインプール、インターチェーンフラッシュローン、MEV市場など、以前は不可能だった高度な機能を取引所に提供できるようになると主張している。
Osmosisの共同創設者であるサニー・アガルワル氏は、「両チェーンの機能が統合されたアーキテクチャにより、同じDeFiハブ上でフラッシュローンや新しい形のMEVが可能になる」と述べ、「当初はプロトレブを介して複数の種類のクロスチェーンアービトラージを実現することを考えたが、同じチェーン上でレンディングプロトコルがあると、このビジョンをさらに最適化できることに気づいた」と付け加えた。
発表では、統合の具体的な日程は示されていない。代わりに、ユーザーに「今後の更新に注意してほしい」と呼びかけた。Umee UXチェーンのトークンであるUXは「引き続き存在する」と、CEOのブレント・シュー氏はコインテレグラフに明らかにした。開発チームは、UXの「トークノミクスを管理するためのコミュニティの議論と決定を促す呼びかけ」を含む提案を行うという。
Osmosisは、7月12日に初めて集中型流動性機能を実装した。10月3日には、取引所にブリッジされたビットコイン(BTC)の取引を可能にすると発表した。