ブロックチェーン分析を手掛けるZachXBT氏は、コンパウンド・ファイナンスのウェブサイトがハッキングされた可能性があるとして、利用者に注意を呼びかけている。
7月11日、ZachXBT氏はTelegramに投稿し、コミュニティに対して当面の間、サイトへのアクセスを避けるよう警告した。彼によれば、ウェブサイトはフィッシングサイトにリダイレクトされるため、大きなセキュリティリスクを抱えている可能性がある。
同時に、コンパウンド・ファイナンスのチームメンバーがハッキングを確認し、個人データや資金の潜在的な損失を防ぐためにサイトと接触しないようユーザーに勧告した。
コンパウンド・ファイナンスDAOのセキュリティアドバイザーであるマイケル・ルウェレン氏は、ユーザーに警告を行った。ルウェレン氏によれば、URLが改ざんされており、フィッシングサイトがホストされている。同氏はユーザーにサイトと接触しないよう警告しつつも、プロトコルには影響がなく、スマートコントラクトの資金は安全であるとしている。
2023年にはXアカウントの乗っ取りも
コンパウンド・ファイナンスへのハッキングは今回が初めてではない。2023年には、公式Xアカウントがハッカーに乗っ取られた。今回の事件と同様に、ハッカーはコンパウンドのソーシャルメディアプラットフォームを悪用してフィッシングサイトに誘導しようとした。
その際、アカウントは無料の仮想通貨トークンを宣伝する広告を投稿し、ユーザーにプロトコルの公式サイトを模倣したリンクをクリックするよう促した。しかし、それはすぐに詐欺だと指摘された。
2023年12月30日、コンパウンドラボのチームは、アカウントが4時間にわたってハッキングされていたことを確認し、アカウントを回復したことを報告した。また、スパムメッセージを削除したこともユーザーに通知した。