2017年の熱狂を彷彿とさせる激しい値動きの中で、ポップカルチャーグッズの大手Funko(FNKO)が、NFTアプリ開発のTokenwaveを買収したことを発表した。FNKO株は発表直後に20%超の上昇を記録した。

2017年のときに数多くあった価格を引き上げるための発表や誇大広告とは異なり、Funkoとノンファンジブルトークン(NFT)は完璧な組み合わせになるかもしれない。

Funkoが製造するフィギア「Funko pop」は世界的に人気のあるグッズだ。Funkoは4月1日、Tokenwaveの過半数の株式を取得したと発表した。Tokenwaveは、NFTアプリである「TokenHead」の開発を手掛けている。

今回の発表によれば、この投資はFunkoにとって「NFT市場への最初の参入」であり、同社は6月から9.99ドルの価格でデジタルコレクティブズをリリースする予定だ。

さらに「Funko NFTの希少性と、独占的に交換可能なFunko Pop」を組み合わせるなど、物理的なグッズとデジタルグッズのハイブリッド製品を開発中だという。

今回の動きは、仮想通貨業界を長く見てきた人はおなじみのものかもしれない。

前回の2017年の強気相場では、コダックといった企業がブロックチェーン関連の発表を受けて株価が上昇することがたびたびあった。最近でも有名人が相次いでNFT発行を表明する傾向があり、企業もこの動きに追随することになるだろう。

ただし、FunkoとNFTは実際に相乗効果を生むかもしれない。NFTは理想的な収集品となり得るため、ファンがブランドにアクセスするための新しい方法を提供する可能性がある。