マイクロソフトは、ユーザーが個人データを自分で管理できる2つの「分散型ID」製品を開発する予定だと今週公表したホワイトペーパーの中で明らかにした中央の管理者が利用者のデータを管理するのではなく、利用者自身が管理する仕組み構築に向けてマイクロソフトの開発技術が活かされる注目だ。

製品の1つは、暗号化された個人のデータストアである「アイデンティティ・ハブ」。クラウドコンピューティングサービスのAzure(アジュール)を通して同社が提供するユーザーのパーソナルデバイスとクラウドストレージを組み合わせたものだ。利用者はこのハブにデータを保管することで、第3者へのアクセス権限を許可制にできると言う。数多くの第3者間でユーザーの許可なくデータが扱われている現状を打破する試みだ。

もう1つは、人々が必要に応じて取り消す機能を含め、データに対するアクセス許可を管理するための「ウォレットのようなアプリ」だという。

どちらの製品も、W3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)のサポートによって開発されたDID(分散識別子)がベースになっているという。

(コインテレグラフ@マーケットアラート)