数学上の未解決問題として名高い「リーマン予想」が解明されたのではとの情報が飛び交う中、ブロックチェーン技術の安全性を危惧する声が出ている。これについて中国アリババ傘下でアリペイ等モバイル決済事業を運営するアント・フィナンシャルの専門家であるジャン・ウェンビン(張文彬)氏は「リーマン予想が解明されたとしても、ブロックチェーン技術の安全への影響はなく、むしろ注目すべきは量子暗号、量子コンピューティングである」との見解を示している。

量子コンピューティングはRSA、ECDSAなど非対称鍵暗号技術の解読に用いられる技術として注目を浴びている。同氏は「インターネットとブロックチェーンの暗号技術は素因数分解と離散対数問題の複雑性を利用したもので、リーマン予想よりも量子コンピューティングによって破られるリスクを危惧すべきだ」と付け加えた。

(コインテレグラフ@マーケットアラート)