デジタル資産管理会社コインシェアーズとスイスの金トレーダーMKS、ウォレット・プロバイダーのBlockchain.comは、ビットコインのサイドチェーンに金(ゴールド)を担保としたDGLDトークンを発行した。10月15日に発表した。
スイスの金庫に保管されている2000万ドル(約21億円)分のゴールドがネットワークに裏付けられているという。1DGLDトークンは10分の1トロイオンス(約31.1グラム)の金(ゴールド)に相当する。
現物の金はスイスのPAMP社が金庫で管理し、コマースブロックが開発したオーシャン・ビットコインのサイドチェーンを利用してトークン化されている。
コインシェアーズのダニー・マスターズ会長は、DGLDはビットコインのネットワークの不変性と現物の金を掛け合わせた利点を強調した。
DGLDは、金ベースの上場投資信託(ETF)といった金融商品に対する規制の対象ではなく、スイス金融市場監督局(FINMA)のステーブルコインのカテゴリーに分類される。マスターズ氏は、「金ETFの利便性を持ちつつ、仲介者を持たない」と強調する。
金を裏付けるにするトークンでは、豪州最大の金精錬事業者パースミントが10月11日、ERC-20トークン「パースミント・ゴールドトークン(PMGT)」を発行している。パースミントは米ドル担保のステーブルコインの代替手段を目指すとしている。
【関連記事:豪州最大の金精錬企業パースミント、ゴールド担保のERC-20トークン発行 「ステーブルコインの代替手段に」】
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版