仮想通貨の市場データを提供するコインマーケットキャップ(CMC)は1日、ディベロッパーやファンドを対象とした、有料APIの提供を開始すると発表した。
この新しいAPIは、仮想通貨価格や時価総額、レート、複数の取引所から集めた取引ペアのデータなどを提供。CMCは、プロフェッショナル向けに正確で差別化されたデータを提供する「パイプライン」として機能することを目的すると述べている。
CMCの発表によると、新機能は有料で提供され、月額79ドルの「ホビー」から同299ドルの「スタンダード」、同699ドルの「プロフェッショナル」などのプランを用意している。またエンタープライズ向けのプランもあり、最長5年のヒストリカル・データを利用できる。
CMCは、今回の新APIは、新しい仮想通貨関連のプロダクトの増加や、仮想通貨業界に投資するファンドが増えていることに対応したものだとしている。CMCは、約1ヶ月にわたりユーザーによるベータテストを行っていた。
またCMCは、先物やオプションといった、仮想通貨をベースにしたデリバティブのデータ提供も始めると発表している。
CMCは7月19日、取引高データが不正確ではないかとする懸念が最近寄せられていることに対し、取引所のリスト作成の方式について大規模な変更を行っていることを公式に発表した。最近いくつかの取引所で採用された「取引手数料マイニング」モデルと、一部の取引所で行われている人工的に取引ボリュームを増やす手法といったものが原因だとしている。