Coinizy社は世界初のビットコインからPayPalへの取引オプションをローンチする。これによりビットコインからフィアットマネーによる取引や出金が簡単になると期待されている。通常国際送金の手続きの場合大体3日から14日かかるが、Coinizyが提供する今回のこのオプションであれば、24時間でPayPalのeウォレットに入金が完了する。Coinizyの創設者兼CEOであるYannick Losbar氏は、メールを介して公式のプレスリリースで概要を説明した。

 

「現在まで、99%のビットコイン取引は、ビットコインと交換したいと思っても、古き良き電信送金でする他にありませんでした。これには、若い人たちと同様、事実上25億人の銀行口座を持てない低所得者層が含まれていません。こういった人口などの側面は、潜在的にビットコインを利用する可能性のあるポテンシャルを秘めているはずですから、とても残念なことです」

 

 Coinizy社のこの新たな取引オプションに加えて、多くのバンクーバーに拠点を置くフィナンシャルサービスプラットフォームが、現在、仮想通貨からOkpayのeウォレットへのチャージや、ウエスタンユニオン社のキャッシュデリバリーサービスやSWIFTコードによる銀行振込などを含む様々なオプションを提供している。

 

 Coinizy社の、カードプログラム注文プロセスなどにおける責任者を務め、現Transactel Europe社のビジネス開発者であるGilles Mendy氏は、コインテレグラフ社に対して次のようにコメントしている。

 

「日常的にビットコインを使うということは多くの企業にとって重要な鍵です。Coinizy社にはそれが出来るはずだと我々は固く信じています。競合している他会社とは反対に、Coinizy社はドルとビットコイン間の取引に着目していて、顧客のニーズを考えれば、我々はこの分野を専門に取り組むのがベストだと考えています。我々にはカード管理に関する専門知識がありますから、Coinizy社と提携出来たことは、こういったノウハウを生かす上で素晴らしい機会だと思っています」

 

 Coinizy社は目下フィアットマネーの引き出しだけ対応し、入金は受け付けない予定で、ビットコインによる入金手段は提供されていない。

 全ての入金手続きは、Coinizy社とパートナーシップを結んだ、Snapcard社のような企業が行い、また、PayPal社はビットコインの一連の動きに対してあまりオープンではないので、Coinizy社は直接的には働きかけてはいないようで、香港に拠点を置く金融機関に依頼して、代わりにPayPal取引を行っているようだ。

 

「Virvowは何年もPayPal社による送金のオファーをし続けていますし、ビットコインも同様です。Coinizy社との大きな違いは、全てのオーダープロセスが仲介なしに行われる一方で、この問題に関するPayPal社の非常に壊れやすい関係性を浮き彫りにし、リスク・エクスポージャー的側面を果たしていることです。例えば、何度かVirwox社はPayPalによる入出金を停止しました」と、Yannick Losbar氏は語る。

 

 「また、数か月前に我々が行った市場調査によると、予想通りBTCからPayPalへとトレードできる興味深い為替市場も存在していることがわかりました。最もポピュラーなビットコインフォーラムにおいて、30%近くがビットコインに関する”為替取引”によるスレッドによって成り立っていることが、bitcointalk,orgやBTCからPayPalへの取引も含む当時の調査で分かっています」

 

詳細は、www,coinizy.comに記載されている。