仮想通貨取引所コインベースは、全米先物協会(NFA)から承認を得て、米国内の顧客に向けて仮想通貨先物への投資を提供することができるようになった。

8月16日の発表でコインベースは、商品先物取引委員会(CFTC)の規制を受けた派生商品取引所を通じて、ビットコイン(BTC)およびイーサ(ETH)の先物契約を導入することが許可されたと明らかにした。この承認によって、同社は正式に先物取引事業者(FCM)としてプラットフォームを運営できるようになった。

「この重要なマイルストーンは、規制と遵守のもとでビジネスを運営し、お客様にとって最も信頼され、安全な仮想通貨ネイティブプラットフォームであることを再確認するものだ」とコインベースは声明で述べている。

コインベースの仮想通貨先物ウェブページの通知によれば、新しい先物取引サービスは米国で直ちに利用できるわけではないようだ。同社はウェブサイト上で、「米国の規制を受けた先物取引は近日中に始まります。ウェイトリストに参加して早期アクセスを受けるためにサインアップしてください」と記載している。

コインベースは発表で、仮想通貨デリバティブ市場は全世界の仮想通貨取引高の75%を占めていると主張した。「証拠金を使用して取引できるため、顧客は従来の現物取引よりも少ない先行投資でレバレッジを効かせ、仮想通貨市場にアクセスできる」と同社は付け加えた。

既報のようにコインベースは今年6月初旬、機関投資家向けにBTCおよびETHの先物取引を開始する計画を正式に発表した。また、コインベースは以前、バミューダでデリバティブ取引所を開設する計画を立てており、これはそのグローバル展開戦略の一環としていた。