米国の仮想通貨取引所コインベースは、ゴールドマンサックスからビットコイン担保ローンを受けた企業であることが判明した。先月ゴールドマンがビットコイン担保ローンを提供したという報道があったが、どの企業が借り手であったかはわかっていなかった。

ブルームバーグの報道によれば、ゴールドマンが提供したビットコイン担保ローンは、コインベースが融資を受けたという。

コインベース・インスティテューショナルのブレッド・テジポール氏は「コインベースとゴールドマンの協力は、仮想通貨を担保として認識させるための最初のステップであり、法定通貨とクリプトエコノミーのつながりを深めるものになる」と述べている。

融資額は明らかにされていないが、コインベースは4487BTC(約1億7000万ドル相当)を保有しており、この一部が担保になったとみられる。

ビットコインや仮想通貨を担保とするローンは仮想通貨業界や分散型金融(DeFi)プロトコルでは一般的だが、仮想通貨をリスクの高い資産とみなしていた伝統的な金融機関も関心を寄せていることになる。

資産運用企業アルカは5月2日のブログ投稿で、今回の取引はテストであり、「ゴールドマンはこの種の取引に対して多くの需要をみている可能性がある」と予想している。