米国最大の仮想通貨取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、新型コロナウイルス蔓延による隔離期間が終わった後も「リモート・ファースト」を推進していく方針を示した。

5が21日、アームストロング氏は従業員向けに書いたメッセージをブログで公開。新型コロナ後の未来は大きく変わることを念頭にリモートワーク継続を決定したことを明かした。

「過去2ヶ月間、私はリモートワークについて継続することだけでなく、我々にとって大きな機会と戦略的な優位性をもたらすのではないかと考えるようになった」

コインベースの従業員は、オフィスで働くこともできるが、リモートの選択肢が与えられることになる。同氏は、これまでのところリモートへの移行は複雑ではなく、新型コロナ以前もリモートの考えを話していたという。

仮想通貨業界では、バイナンスなどがリモートワークの先駆けとして知られている。世界中に分散された従業員がネット上で繋がって仕事をするスタイルは、新型コロナ以前から見られた光景だった。

また、アームストロング氏は、オフィスが1都市に集中する現状を変更する方針を明らかにした。

「今後、1都市に10フロアを用意するというより10都市に1フロアずつ用意することになるだろう」

同氏は隔離期間後に従業員の2割から6割がリモートで働くことになると予想した。