米大手仮想通貨取引所コインベースで国際部門の責任者を務めていたダン・ロメロ氏は4月12日に自身のブログで辞任を発表した。
5年間に亘りさまざまな役職を歴任したコインベース幹部であるロメロ氏の辞任は、元組織営業部長のクリスティーン・サンドラー氏、元副社長兼ゼネラルマネジャーのアダム・ホワイト氏の辞任に続く3人目となる。
サンドラー氏は3月に辞任後、クリプト専門金融サービス大手のフィデリティ・インベストメンツに移籍し、ホワイト氏は昨年10月に新しい環境を求めて辞任し、その後機関投資家向けデジタル資産プラットフォーム「バックト(Bakkt)」への移籍が発表された。
今回辞任を発表したロメロ氏は、ホワイト氏辞任後、同氏の業務も兼務していたとされる。コインベースは事業全体が拡大する一方で、同社の機関投資家向けサービスは縮小傾向で、現在は個人投資家向けのビジネスが優先事項となっているという。
ロメロ氏は自身の辞任予定について「私がコインベースに入って5年になる。今月末コインベースを辞める。」と明かし、辞任後の予定については触れていない。またコインベースについて、そのポテンシャルについてこれまで通りポジティブだとしている。
さらに仮想通貨業界全体の動向について「ますます多くの仮想通貨起業家が水面下で、よりオープンで、許可の要らない、分散型インターネットおよび国際金融システムに必要なインフラを構築し続けているようだ」と述べた。
翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。
編集 コインテレグラフ日本版
原文 Coinbase Loses 3 Senior Executives in 6 Months as Dan Romero Quits Position