大手仮想通貨取引所のコインベースは、今年後半にノンファンジブル・トークン(NFT)のマーケットプレイスを開設することを発表した。13日からウェイティングリストで利用者を募る。
コインベースのプロダクト・エコシステム担当副社長のサンチャン・サクセナ氏は13日、NFTマーケットプレイスは、ユーザーがEthereumベースのトークンを鋳造、購入、発見、公開できるようにするものだと述べた。サクセナ氏によると、このサービスでは、すべてのNFTをオンチェーンで提供することで、クリエイターが「分散型コントラクトとメタデータの透明性を通じて」自分のアートワークを管理できるようになるという。
NFTマーケットプレイスを開設する動きは相次いでいる。最近では、仮想通貨取引所のFTXとその米国子会社が、ユーザーがイーサリアムとソラナのブロックチェーンを通じてNFTをクロスチェーンで取引できるマーケットプレイスを導入すると発表。さらに世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスは、6月に取引コストの最小化を目的とした独自のマーケットプレイスを立ち上げ、NFT市場に参入した。
2021年第2四半期時点で6,800万人の認証済みユーザーと880万人の月間アクティブユーザーを抱えるコインベースのNFT業界への参入は、オープンシーやラリブルといった既存のマーケットプレイスに競争をもたらすだろう。
DappRadarのデータによると、オープンシーの総取引量は記事執筆時点で87億ドルで、NFT市場として最大だ。2位はアクシー・インフィニティで取引量は25億ドルだ。