シカゴマーカンタイル取引所(CME)によるイーサリアム先物が立ち上げられ、取引初日に3000万ドル以上の取引が行われた。
2月8日にローンチされたCMEの新しいETH先物では、初日に388の先物契約が取引され、そのうち303の契約が2月で満了するものとなっている。3月に満了する84の契約が取引され、4月の契約は1つだけだった。
CMEの各契約は50ETHを表し、取引所は5つの契約で最小取引額として設定している。これは現在の価格では45万ドル以上の価値となる。
CMEのETH先物は、スポット市場に対して1.5%の価格プレミアムで取引がされた。取引された契約の大部分は、2月に失効する予定であり、トレーダーはETHが現在の価格付近で2月を終えると予測しているようだ。

CMEの先物がローンチするまでの数日間は、イーサリアムには強気の勢いがみられ、ETH価格が1500ドルの高値を更新していた。
イーサリアムのオンチェーン活動と取引手数料が急増する中、ミストキャピタルの創設者ライアン・アダムズ氏は「別のフリッピング」が発生したと指摘している(フリッピングとはイーサリアムがビットコインを超える現象だ)。イーサリアムがネイティブコインを使用したオンチェーン決済の価値でビットコインを上回ったことを示すコインメトリックスのデータを取り上げている。
Another flippening.
— Ryan Sean Adams - rsa.eth (@RyanSAdams) February 9, 2021
Ethereum is now settling more value in ETH than Bitcoin is settling in BTC. Ethereum is now the largest network for trustless money settlement.
They say reserve currency status is the last to fall when an economic power gets outcompeted.
1 flippening left. pic.twitter.com/W0Wq65Da25
ビットコインに対するイーサリアムの強さを8つの主要な指標で測定しようとするブロックチェーンセンターの「フリッピングインデックス」によると、イーサリアムはすでにビットコインをその指標の半分(トランザクション数、ノード数、トランザクション量、合計トランザクション料金)で追い抜いている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン