シカゴマーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物価格は2月6日、1万ドルをつけた。機関投資家を中心にビットコインの大台突破への期待感が高まっているようだ。

CMEのビットコイン先物価格は5桁をつけた後で若干調整。現在、9900ドル付近で推移している。

一方、仮想通貨ビットコイン(BTC)価格は9800ドル付近で動いている。

CME Bitcoin futures 2-week chart

(出典:TradingView「CME ビットコイン先物」)

ビットコインは年初から上昇を続けている。

米国とイランの関係悪化が進む中、ビットコインが再び金(ゴールド)のような有事の際の安全資産として意識された。また、新型コロナウイルスで株価が下落する一方で、ビットコインは力強さを見せ続けた。

またテクニカル的にもビットコインの強気サインが指摘されている。

米国のマーケット調査会社ファンドストラット代表のトム・リー氏はビットコインが200日移動平均線を上回ったことを高く評価。「2020年はビットコインにとって最高の年になるだろう」と述べた。

また、著名テクニカルアナリストのアレッシオ・ラスターニ氏は、「極端な楽観」と「極端な悲観」の指標から強気相場が再開した可能性に言及した

ただ、年初からアルトコインの上昇幅の方が大きいため、ビットコインのドミナンスは2019年7月以来の低水準である64.3%まで下落した。

勢いづくビットコイン先物市場

ビットコイン先物市場は活気付いている。

昨日、100倍レバレッジが人気の仮想通貨取引所ビットメックスでビットコイン先物の建玉が15億ドル(約1635億円)に到達。過去最高記録を塗り替えた。

建玉は、「ロング」や「ショート」などトレーダーが持つポジションの総数を表す。建玉が多いほど、投資家の長期的な関心が高いことを示すと考えられている。

現物受け渡しのビットコイン先物を手がけるバックトでは、建玉が1300万ドル(約14億円)を突破し、こちらも過去最高記録を更新した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン