中国北西部にあるビットコインのマイニングプールのハッシュパワーが、停電のために急落しているようだ。
このニュースは、中国の仮想通貨ニュースレターを手掛けるWu Blockichainによって報告されている。それによると、Antpoolが24.5%低下、バイナンスPoolが20%低下、BTC.comが18.9%低下、Poolinが33%低下など、主要なマイニングプールのハッシュレートが大幅に低下している。
The hashrate of Bitcoin mining pools plummeted in 24 hours. Antpools fell by 24.5%, https://t.co/1YRYr58dLy fell by 18.9%, Poolin fell by 33%, Binance pools fell by 20%. The reason is that Northwest China is undergoing a complete blackout for safety inspections. pic.twitter.com/vaWgYsMEFH
— Wu Blockchain (@WuBlockchain) April 16, 2021
中国のメディアによれば、新疆ウイグル自治区では現在「停電を伴う包括的な安全検査」が実施されている。
新疆ウイグル自治区では最近、炭鉱で洪水事故が発生。21人の鉱山労働者が3つの異なる場所に閉じ込められる事態となっている。現地では1500人の救助部隊による救出作業が行われているが、今回の検査はこの事故の直後に起こっている。Wu Blockchainは、今回の検査はこの炭鉱事故を受けてのものだと指摘してる。
新疆ウイグル自治区は、世界のビットコインハッシュレートの中心地の1つだ。ケンブリッジビットコインエネルギー消費指数(BECI)によると、この地域は現在、中国のハッシュパワーの約36%を占めていると推定されている。中国は世界のマイニングパワーの3分の2を占めており、新疆ウイグル自治区は世界のハッシュレートの23.3%を占めていることになる。
Ychartsによると、この影響により、過去24時間でビットコインネットワークのハッシュレートが約2.2%低下したようだ。