中国最大手の保険会社、平安保険のグループ会社で、フィンテック事業を手掛ける「ワンコネクト・ファイナンシャル・テクノロジー」が、12月13日にも米国で新規株式公開(IPO)を実施する予定だ。ロイターが3日に報じた。調達額は5億ドル(約540億円)になるという。

ワンコネクトは、AIやブロックチェーン技術を使った金融サービスを提供している。日本からもソフトバンクやSBIが出資している。

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ただ今回のIPOでの評価額は45~55億ドルになるという。これは昨年の資金調達ラウンドでソフトバンクやSBIから出資を受けた際の75億ドルから評価額が下がることになる。ロイターは、以前の資金調達よりも低い評価額になる「ダウンラウンド」の珍しいケースだと指摘している。

またブルームバーグは、ソフトバンクが出資したウィーワークの評価額が大幅に減少したことに触れた上で、ワンコネクトでも同様の現象に直面していると指摘している。