崩壊したステーブルコインUST運営元テラフォーム・ラボ創設者のド・クオン氏は、モンテネグロの裁判所で、旅行に使用したパスポートが偽造されたとされることを知らなかったとし、パスポートを手配した代理店に責任があると主張している。

クオン氏は今年3月に、モンテネグロからドバイへ出国しようとした際に、偽造パスポートの使用疑で現地当局に逮捕されていた。

韓国の世界日報によれば、クオン氏はモンテネグロ裁判所で、偽造されたとされるパスポートや旅行書類、コスタリカのパスポートを第三者の「代理店」を通じて入手したと語った。「友人から紹介されたシンガポールの代理店が必要な書類を記入した後、コスタリカのパスポートを受け取った。ベルギーのパスポートは別の代理店を通じて受け取った」とクオン氏はのべている。

クオン氏によれば、彼は何年もコスタリカのパスポートで旅行していたため、その真正性に疑いを持つ理由はなかった。検察はクオン氏にパスポートを取得した代理店の詳細を追求したが、クオン氏は「正確には覚えていない」と回答。代理店の名前が「中国語である」とだけ語った。

パスポートの偽造を否定するだけでなく、クオン氏はモンテネグロの元財務相で現在はヨーロッパ・ナウ党の党首であるミロイコ・スパイッチ氏への金銭的な寄付を行ったという疑惑も否定。クオン氏は同国の選挙前にスパイッチ氏と接触したとされる。「これは断固として事実ではない」とクオン氏の弁護士はのべた。スパイッチ氏はクオン氏との関係を否定したが、両者の噂される金銭的なつながりはモンテネグロの様々なニュースメディアで大々的に報道された。

パスポート偽造容疑に対する判決はモンテネグロ現地時間で6月19日に言い渡される。

クオン氏が運営していたテラ・エコシステムは2022年5月に崩壊。損失額は最大で400億ドル(5兆円以上)にのぼると推定されている。