※この元記事は2015-10-20 にCointelegraph.comに掲載された記事です。

 

 

 

報道メディア各社や経済アナリストたちが、大量のビットコイン取引による中国から西洋への資金の流入が、昨今のビットコインの価格高騰の原因になっていると指摘している一方で、中国のインターネット検閲機関は”最早この革命的変化は無視しきれない”として、ポスト・ビットコイン時代の到来だと声明を発表している。

 

現在、中国の法執行機関は、仮想通貨のデモンストレーションに向けてゆっくりと動き出しているようだ。中国サイバースペース管理当局の最近の動向からみると、政府は秘密裏にビットコインの使用と、ビットコイン関連のスタートアップ企業の立ち上げや運用、ビットコイン為替の利用を認めたようである。

 

最近発行されたとある出版物によれば、中国サイバースペース管理当局(CAC)が、アメリカ商品先物取引委員会(CFTC)がビットコインを商品として正式に認めたことを受けて、米国銀行監査官はビットコインが電子マネー市場における経済緩和を促進するだろうと明言している点を指摘したという。

 

 

とあるメディアの広報はさらにこう続けた。

 

 

「ビットコインやその基礎となるテクノロジー、ブロックチェーンなどの技術は不安定だと考える人もいる一方で、金融界に与えたその革命的な変革は無視できない。これらの新しいテクノロジーによって決済方法などの選択肢が広がり、金融取引は革新されていくだろう」

 

 

そのうえ、CACは、”ポスト・ビットコイン時代“が、そのセキュアで堅牢な中核機能と技術的メカニズムを通して、ビットコインを含む仮想通貨という新たな財産をもたらしてくれるだろうと固く信じているという。また、CACはヨーロッパの暗号通貨に対するアプローチを引き合いに出し、メジャーバンクからの関心が高まっている件について言及した。

 

 

“最近は伝統的な金融セクターから、ブロックチェーンテクノロジーへと関心が移行している。例えば、昨今発表された欧州銀行協会(EBA)による報告書によれば、ブロックチェーンテクノロジーによってコストダウンを図り、商品供給を促進し、より円滑に取引を行うことができるとしている点が挙げられる”

 

 

そして、ビットコインはこれからよりもっと現実の通貨へと近づき、より安定したものへとなり、新たな段階へと突入していくだろう、と文中で強調し、さらにこのように述べている:

 

 

“デジタル通貨は’ポスト・ビットコイン時代’へと突入した。揮発性は薄まり、レギュレーションが進み、よりメジャーな通貨へと発展していくだろう”

 

 

10月13日に発行された記事によると、ほぼ同時期に中国でビットコインの価格が急騰したという。一方で、中国ハーバードビジネスレビューが同時期に上海にて最初のブロックチェーンサミットを開催していることから、ビットコイン関連の広告を大々的に打ったことで、ローカルなビットコインへの取引の不安を取り除いた効果があったのではないか、とみられている。

 

 この中国政府からの(非公式な)声明により、約15%ビットコイン価格が上昇したとみられ、巨大なビットコインによる取引、ビジネス、マイニングなどが現在中国を拠点としていることを改めて再認識することが重要である。数か月後には、ビットコイン価格を左右する最重要項目となるだろうとみられている。