中国のフィンテック企業アントグループは、ブロックチェーンを使った新しいプラットフォームを発表した。アントグループは中国のEコマースの巨人アリババからスピンアウトした企業であり、中国最大のデジタル決済サービス「アリペイ」を手掛けている。
アントグループのブロックチェーンビジネスである「アントチェ―ン」は、新しいデジタル著作権サービスのプラットフォームを展開した。ブロックチェーン技術とAI(人工知能)とを組み合わせることで、クリエイターは、動画や画像、文章など、あらゆる種類のオリジナルコンテンツを安全に認証・検証できる。
このブロックチェーンプラットフォームは、データベースにアップロードされた各作品に対して、独自の改ざん防止が施されたデジタル著作権証明書と公証スタンプを生成する。証明書は、著作権侵害および不法行為での使用に対抗できるように設計されているという。アントグループでは、これらのサービスにより、著作権の登録と認証の取得に関連するコストの95%を節約できると主張している。
さらに、アントチェーンのプラットフォームには、デジタルIDと検索サービスが組み込まれており、作成者が著作権侵害の可能性をより功利雨滴に追跡・検出できるようになっている。アントチェーンによると、約1000万のオリジナル作品が、新しいプラットフォームにアップロードされ、認定されている。
使用期間中に参加した新しいプラットフォームの初期パートナーの1つには、デジタル楽譜の配布ネットワークであるShanghai CC MusicCultureが入っている。アントチェーンのプラットフォームは、ネットワークのミュージシャンと権利ディストリビューターによる収益を記録して、自動的に収益を分配するスマートコントラクトを生成する。
アントグループは、2015年以来、ブロックチェーンソリューションの開発を続けている。独自の高度かしたプラットフォーム技術をAIやIoT(モノのインターネット)と組み合わせるだけでなく、海外でのブロックチェーンの研究開発の支援も行っている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン