中国政府が主導するブロックチェーンサービス・ネットワーク(BSN)が25日、正式に開始した。新華網が26日、伝えた。
BSNは中国の国家情報センター(SIC)が主導するプロジェクト。ブロックチェーンアプリケーションの開発やデプロイ、運用・保守、規制などにかかるコストを大幅に削減し、中小企業のブロックチェーンへの参入障壁を減らすことが期待されている。
SICなどによると、現在、ローカルエリアネットワークで、3ピアのコンソーシアム型ブロックチェーンを構築するには約10万元(約150万円)が必要だとしており、BSNによってこのコストを2000〜3000元(約3万〜45000円)まで削減できるとしている。
ネットワークにはチャリティやトレーサビリティ機能、電子請求書、著作権保護、サプライチェーン管理などのアプリケーションをカバーしているという。今月中旬時点の報道では中国国内の都市100箇所にノードが形成されたとしていたが、26日の報道ではこれが128まで増加した。
報道によると、昨年10月にβテストを開始したことでネットワークは安定して稼働。SICの代表者が、今回の新型コロナウイルスの流行と制御に積極的な役割を果たしたと述べたという。