現在世界中で話題になっている人工知能チャットボットChatGPTが、外部サイトと連携するためのプラグイン機能を導入する。これによりChatGPTは外部ウェブサービスと連携しネットからの大量の最新情報を取得し動作するようになる。ChatGPT開発元のOpenAIが発表した。2021年11月30日にChatGPTがリリースされて以来、待望されていきた機能がいよいよ追加されることになる。

現在公開されているChatGPTは2021年9月までのデータでのみ訓練されており、外部の最新情報を使った鮮度の高い回答をすることができないという課題があった。今回のアップデートでこの問題が解決していく見通しがついた形だ。

一方プラグイン機能はまだ「限定的な」アルファ版であり、最初は一部のユーザーにのみ提供される。希望するユーザーは同サイト上からウェイトリスト申請する必要がある。

当初利用できるプラグインは11種類で、スポーツ試合の結果を確認することから、国際線のフライトを予約したり、家庭への食品配達を購入する機能まで多岐にわたる。OpenAIは「段階的に更なるプラグインを展開していく」予定だ。

新しいプラグイン機能でサポートされるウェブサイトやアプリの中には、スラックショッピファイ、クラルナ、インスタカート、旅行検索エンジンのエクスペディア、KAYAKなどが含まれる。

A screenshot of the API on ChatGPT when connecting to third-party plugins. Source: OpenAI

ChatGPTは情報検索のためにBing APIを使用し、テキストベースのブラウザを使って検索結果をナビゲートし、ウェブサイトと対話するという。また複数の情報源を統合してより確かな回答を提供。さらに使用した情報源も明示する。

これについてある海外ツイッターユーザーは「ChatGPTがネットにアクセスして最新情報を得るようになるとすべてが変わるだろう」と期待感をこめてツイートしている。

OpenAIは今月初めChatGPTの最新バージョンChatGPT-4をリリースしている。