仮想通貨取引所における取引高が4月、3か月ぶりに減少した。年初から仮想通貨市場は50%上昇しているが過去6週間ほどはほぼレンジ相場となり膠着感がでてきた。
ブロックチェーンデータ企業カイコによると、中央集権型仮想通貨取引所の取引高は3か月連続で増加した後、4月に減少に転じた。
4月の取引高は3月の約半分で5000億ドル(約67兆円)だった。2023年の月次取引高では最も低い数値となっている。
一方もうすこし長期的にみてみると取引所における取引高は全体的に2020年の水準を上回っている。「全体として仮想通貨市場は2020年に始まった強気相場以前よりもかなり大きくなっている」。
ちなみに内訳として、現物取引高は4月に43.8%減の4005億ドルとなった。「この減少の大部分は、仮想通貨取引所バイナンスがBTC取引の手数料を再び導入したことが原因だ。」(海外仮想通貨メディアThe Block)
アプリ使用状況を追跡する調査会社アプトピアの研究部門副社長トム・グラント氏によると、米仮想通貨取引所大手コインベース公式アプリのダウンロード数もここ数カ月減少しているという。
しばらくは様子見が続きそうだ。
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