セレスがシンクロライフと提携、トークン転換権付き株式取得

 スマートフォンメディア事業を手がけるセレスは10日、トークンエコノミーを導入したグルメSNS「シンクロライフ」を運営するGINKAN(東京・新宿)と資本業務提携したと発表した。セレスは今回、シンクロライフのトークン(SynchroCoin、SYC)への転換権付き株式を取得。これはベンチャー企業の資金調達方法を多様化させる試みとなる。

 セレスと個人投資家を引受先とする総額8000万円の第三者割当増資を引き受けた。GINKANの香港法人SynchroLifeは昨年9月、同国でイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を実施、SYCを発行しており、セレスはGINKANの株式を、このトークンへ転換することができる。セレスの広報担当者は、今回のようなトークン転換権付き株式による資金調達は「おそらく世界でも初めて」と述べた。このスキームによりセレスは、GINKANの株式市場への上場や、事業売却以外でのイグジットが可能になり、リスクヘッジができる。

 セレスの広報担当者によると、GINKANと提携した理由は、セレスの既存事業のポイントサイト「モッピー」と、シンクロライフとの親和性が高いこと、セレスはグルメカテゴリー事業に未参入であり、今後の事業展開に期待できることと話した。

 シンクロライフは、ユーザー各人の食の価値観をデータベース化し、AIを活用して好みのレストラン探しをサポートする。今月2日に導入した新バージョンでは、このプラットフォームに、コンテンツ制作によるトークン報酬と仮想通貨ウォレット機能が追加された。今後は、加盟レストランを利用した際の飲食代の一部をSYCで還元する仕組みや、SYCと食事券との交換、飲食代金をSYCで支払えるサービスなどを導入し、トークンエコノミーの形成を目指す。日本語のほか、英語、中国語、韓国語に対応済みで、現在82カ国でユーザー登録、48カ国でレビュー投稿がされている。

 セレスは、取引所ビットバンクへの投資、仮想通貨取引事業子会社マーキュリー設立、イーサリアム上のブロックチェーンゲーム「くりぷ豚」の提供など、仮想通貨・ブロックチェーン事業を広く展開している。

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