FTX創設者であるサム・バンクマン-フリード氏(通称SBF)の元恋人で、アラメダリサーチ元CEOのキャロライン・エリソン氏は、SBF氏が中国政府の当局者に多額の贈賄を渡し、中国の取引所で凍結されていた資金を取り戻そうとした証言した。

エリソン氏は10月11日の証言で、中国で凍結されていた資金は10億ドルにのぼり、これらにアクセスするためにアラメダが中国政府の当局者らに1億5000万ドルの贈賄をしたと語ったという。

該当の資金はアラメダリサーチが所有し、中国当局が2021年に開始したマネーロンダリングの調査の結果、仮想通貨取引所のフォビとOKXで凍結されていた。

しかし、中国の当局者らに贈賄を行う前に、エリソン氏は政府との交渉をサポートしてもらうため、中国現地の弁護士を雇うことを試みたという。

裁判所に出席していたインナーシティプレスからのX(旧Twitter)の投稿によると、エリソン氏は10月12日にSBF氏側の弁護士マーク・コーエン氏からの反対尋問のために再度出廷する必要がある。

SBF氏は合計13の告発に直面している。現在の裁判で審理されているのは詐欺罪など7つの告発についてだが、この中には中国政府の役人への贈賄は含まれていない。だが、2024年3月に予定されている第2の裁判では、銀行詐欺と外国収賄共謀の告発を含む追加の5つの告発が審理される。バンクマン-フリード氏は、彼に対するすべての告発に対して無罪を主張している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン