カルダノ財団は、ブラジルの国営石油会社ペトロブラスと協力して、ブロックチェーン教育を提供し、エネルギー分野でのユースケースを模索していく。
12月20日の発表によると、カルダノ財団はペトロブラスの従業員4万5000人を対象にブロックチェーン教育のワークショップを指導し、カルダノ・アカデミーのコンテンツはペトロブラス大学を通じて提供される。1953年に設立されたペトロブラスは、ブラジルおよび南米最大の企業であり、2022年の売上高は1247億ドルに達する。
プログラムの範囲には、多様なブロックチェーンアプリケーションやユースケース、およびインタラクティブなクイズなどが含まれる。プログラムの開始を記念して、カルダノ財団はメタバースで2つのワークショップを実施し、ブラジルと世界のブロックチェーン規制について考察した。
「フォーチュン500企業であり、世界最大級の上場企業であるペトロブラスとのパートナーシップは、ブロックチェーン教育に対する企業の意欲と、カルダノ財団とその使命の拡大という両面を浮き彫りにしている。私たちはペトロブラスとの提携に興奮しており、教育とブロックチェーン技術の新たなユースケースの探求の両面で、ペトロブラスと協力できることを楽しみにしている」と、カルダノ財団のフレデリック・グレガード最高経営責任者(CEO)は述べている。
参加者には、ブロックチェーン研修の修了証が授与される。さらに、トレーニングの先着500名の参加者には、ペトロブラス教育委員会と共同で作成されたユニークな非代替性トークン(NFT)が贈呈されるという。このNFTは、トレーニング期間中の各参加者の進捗状況やマイルストーンを反映し、動的に変化するため、デジタル・トラッカーとして、また個々の成果を示すショーケースとして機能する。
カルダノ財団は、カルダノ・ブロックチェーン・エコシステムの支援と促進に取り組んでいる。同財団は、プラットフォームの開発と普及を推進する上で重要な役割を果たしている。
このパートナーシップは、2021年に発表されたカルダノの重要な5ヵ年目標の1つに合致している。当時、同財団はフォーチュン500企業との関係を強化し、オンチェーン活動の多様性を高め、ブロックチェーンのユースケースをより幅広い業界に拡大する戦略を発表した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン