カルダノ(ADA)は2月に32%の下落を経験した後、3月には13.5%の上昇を維持している。2024年第1四半期のパフォーマンスは依然として15%のマイナスだが、テクニカルデータは最近のポジティブな値動きの継続を示唆している。
カルダノ 日足チャート Source: Cointelegraph/TradingView
過去10日間、ADAは0.78ドル〜0.70ドルのレンジで横ばい推移しているが、ソーシャルセンチメントは年初来最高水準に達している。
カルダノのセンチメント、4カ月ぶりの高水準に
オンチェーン分析プラットフォームのサンティメントによると、カルダノに対するソーシャルセンチメントは過去4カ月で最も高いポジティブな数値を記録した。
ADA投資家の心理を押し上げた要因の1つが、米証券取引委員会(SEC)の最近の発言だ。SECはカルダノのユースケースを「政府サービス向けのスマートコントラクト」と分類した。この発表を受け、ADAに対するポジティブなコメントの割合は、2024年11月第1週以来の最高水準となった。
カルダノのソーシャルセンチメント. Source: X.com
ソーシャルセンチメントの上昇は、多くの場合、取引活動の増加や価格の上昇と相関がある。2024年第4四半期には、ポジティブなセンチメントの上昇とADAの取引増加が連動していた。しかし、現在の市場環境はやや異なる。
Cardanoscan.ioのデータによると、現在のアクティブな取引数は2024年11月時点と比べて大幅に減少している。Q4には、取引数が10万件を超える日が多かったが、現在は約70%減少し、3月18日時点で2万6437件に留まっている。
Daily transaction count and fees chart. Source: cardanoscan.io
それにもかかわらず、0G LabsのCEOであるマイケル・ハインリッヒ氏は、コインテレグラフに対し、「カルダノの強みはコミュニティのロビー活動にある」と述べた。また、ADAとXRPが米国のデジタル資産備蓄(DAS)に含まれたことについて、ハインリッヒ氏は次のように指摘した。
「これらのトークンは長く市場に存在し、流動性も確保されているため、突然の大きな変動が起こりにくい」
ADA、3月末までに20%上昇の可能性?
オンチェーンデータが低調であるにもかかわらず、ADAはポジティブなニュースに対して過去に好反応を示してきた。
現在、ADAは2024年の最高値1.32ドルからの下降トレンドにあるが、0.50フィボナッチ・リトレースメントラインを維持しており、テクニカル的には依然として強気基調を保っている。
ADA/USDTの日足チャート. Source: TradingView
カルダノは上昇トレンドライン(黒線)を維持しながら、並行チャネル内で推移している。直近のレジスタンスは0.78ドル付近で、200日間指数平滑移動平均線(200-DEMA、オレンジ線)がこれを支えている。日足チャートで200-DEMAを明確に上抜けると、さらなる強気相場への転換シグナルとなる可能性が高い。
0.78ドルを超えた直近のターゲットは、は日次公正価値ギャップ(FVG)が存在する0.84〜0.88ドルだ。もし0.88ドルまで上昇すれば、現在の価格から20%のリターンとなる。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。