カナダの物々交換プラットフォーム、独自仮想通貨を導入

 カナダのオンライン取引・物々交換プラットフォーム「ブンツ・トレーディング・ゾーン」が、独自の仮想通貨ビッツ(BTZ)を発行する。地元メディアのグローブ・アンド・メール紙が9日に伝えた

 BTZは、仮想通貨の発行と同時に経済圏を形成するのではなく、すでに出来上がっているコミュニティのメンバーに対して発行される。このような仮想通貨はカナダで初めてという。

 ブンツはもともと、未使用のアイテムを友人たちと交換するためのフェイスブックのグループで、ファッションデザイナーのエミリー・ビッツェ氏が2013年に立ち上げた。このコミュニティは急成長し、フェイスブックやトロントを超えて拡大、16年には、ブンツのアプリとウェブサイトがリリースされた。

  このプロジェクトのブログによれば、ブンツの各ユーザーは、9日に1000BTZを受け取り、商品やサービスと交換したり、単純にビッツをメンバー間で交換することができる。1000BTZは当初、コーヒー約3杯分相当の価値になる予定だ。

 グローバル・アンド・メール紙によれば、ブンツの急成長の理由は、シンプルさと現金を必要としない点にある。一方で、通貨を介さないという物々交換プラットフォームの性質は、ブンツにとって最大の課題にもなっていた。通貨の交換なしには、明確な収入源となり得ないからだ。

 サシャ・モヘタヘディCEOは、同社が収益モデルを考案済みであると話すが、その内容や導入時期については、コメントを拒否した。モヘタヘディ氏はBTZ立ち上げの目的は、より多くのユーザーをプラットフォームに引きつけるためと話している。

「ユーザーに対し、仮想通貨で報酬を与えられるようにする必要がある。ユーザーが受動的にネットワークに関わることで仮想通貨を獲得し、それを仲間や業者に対して使えるようにする。これにより、これまで誰も考えつかなかったであろう、新たなモデルを作り出す余地が生まれる」

 今年に入り、Eコマース大手の楽天が、独自の仮想通貨を発行する計画を発表した。三木谷浩史CEO兼創業者はこれについて、「国境のない通貨になるだろう」と述べている。

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