5月7日、XRP(XRP)の価格は過去24時間で2%上昇した。米中間の貿易協議再開の可能性に関する報道が投資家心理を押し上げた。
記事執筆時点でXRPは2.00ドル台を維持しており、複数のアナリストは、持続的な上昇トレンドに向けてXRPが死守すべき重要なサポート水準を指摘している。
クジラの買い増しが強気シナリオを後押し
オンチェーンデータをみれば、現在の上昇は、マクロ経済ニュースへの一過性の反応ではない可能性がある。
サンティメントの供給分布指標によれば、保有量が100万〜1000万XRPのアドレスによる買い集めが継続中で、これらのアドレスは現在、全供給量の9.44%を保有している。これは1月1日時点から1.2%増加になる。
4月中旬にXRPが1.60ドルまで下落した際も、クジラは売却せずに買い増しを行っていたと見られ、今後の上昇を見越してポジションを構築していることがうかがえる。
下落局面での買い支えにより売り圧力が軽減され、XRP価格の下値が固まりやすくなるため、個人投資家の追随も促すことができる。
一方、XRPの未決済建玉(オープン・インタレスト)は過去1日で0.32%増の36億5000万ドルに達しており、トレーダーの自信と流動性がやや改善している。ただし、取引高は17%減の39億ドルとなっており、方向感に欠けた相場を前に様子見ムードも強まっている。
XRPは史上最高値4ドルに再接近するか?
トレーダーの一部は、XRPが7年前の高値3.40ドル超を再び試す可能性があると見ており、その実現には主要なサポートラインの防衛が必要とされる。
トレーディングビューのデータによれば、XRPは5月6日に200日間単純移動平均線(SMA)である2.08ドルで反発し、当日高値の2.17ドル(50日間SMA)まで一時4.5%上昇した。
この200日間SMAは、選挙期間の出来高加重平均価格(VWAP)や月間rVWAPとも一致しており、テクニカル的に重要なポイントとされる。
トレーダー兼アナリストのドム氏は、5月6日のX投稿で「この水準が引き続き防衛されることが望ましい」と述べ、仮にこれを割り込めば、XRPは1.90ドルに向けて再び下落する可能性があると警告した。「短期的なトレンド転換を見るには、まず2.12ドルの回復が必要だ」とも付け加えている。
アナリストのエグラグ・クリプト氏は「XRPの終値が1.83ドルを下回るべきではないし、下回ってはならない」と主張している。
また、匿名アナリストのXForceGlobal氏は「XRPは1.60ドル(4月7日に記録した複数月の安値)を上回っている限り、依然として強気圏内にある」とし、「新たな史上最高値は間近に迫っている」と強調している。
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