XRP(XRP)の価格は過去7日間で大きく上昇し、金曜日には過去最高値となる3.66ドルを記録した。4月の安値からは約90%の上昇である。
しかしアナリストによると、こうした目覚ましい上昇にもかかわらず、XRPはまだ本格的なパラボリック(放物線的)な上昇局面に突入していない可能性があるという。
XRPのドミナンスが「巨大な強気の波」を示唆
仮想通貨アナリストのドム氏は、18日にXRPが数年来の高値に達したものの、いくつかのチャート指標はまだ本格的な強気相場入りを示していないと述べた。
その1つがXRPの市場シェア、すなわちXRPドミナンス(XRP.D)のチャートだ。XRPは現在、約5.50%の週足レジスタンスに直面しており、過去2200日以上にわたってこのレベルを突破できずにいる。
「過去にXRP.Dがこのレジスタンスを突破した際は、短期間で2倍の上昇が見られた」とドム氏は解説し、次のように付け加えた。
「もし歴史が繰り返されるなら、XRPのターゲットは7〜10ドルの範囲になる」
別のアナリストであるエグラグ・クリプト氏も、19日の投稿で「多くの人がXRPドミナンスに注目していないが、これは巨大な強気の波のシグナルだと本気で思っている」と述べた。
XRPドミナンスは2週間足チャートで強気のペナントを上抜けており、今後21%から275%の間に達する可能性があるという。
また、エグラグ氏は可視範囲出来高プロファイル(VRVP)において、5.75%を超える水準には大きなギャップがあることを指摘。この値は、フィボナッチ・リトレースメントの0.5と0.618(8.59%)の水準とも一致しており、「5.75%以上の終値が出れば、XRPドミナンスの爆発的な上昇のフェーズに突入する可能性がある」と述べた。
XRP/BTCは「爆発的な」上昇の兆し
ビットコイン(BTC)建てでも、XRPは強気の兆しを見せている。XRP/BTCのテクニカルセットアップは、XRPがまだ最も勢いのある局面に入っていないことを示唆している。
このペアは、2019年中頃から価格を抑えてきた主要なレジスタンスゾーンを突破しようとしており、これが突破されれば、2018年と同様に大規模な上昇が起こる可能性がある。
ドム氏によれば、このレジスタンスゾーンは7年前のバリューエリア高値と、2018年の過去最高値3.84ドルから算出された出来高加重平均価格(VWAP)が交差するポイントである。このゾーンは2200日以上にわたりXRPを抑えており、過去に8回以上の拒絶があった。
「XRP.Dのチャートと同様、このゾーンを取り戻した過去の例では、すぐ後に爆発的な上昇が起こっている」と同氏は語った。
また、移動平均収束拡散(MACD)指標においても、強気クロスが間近に迫っており、これが確認されればXRPが大きく上昇する可能性がある。
2021年3月と2024年11月にMACDで強気クロスが発生した際には、それぞれXRP/BTCペアで514%と400%の上昇があった。
XRPの月足チャートが示すターゲットは20ドル
月足チャートでは、XRP価格が強気のペナントパターンを形成している。価格は3.84ドルの過去最高値のレジスタンスに直面している。
強気のペナントは、大幅な上昇後に高値圏で保ち合いを形成し、その後再び上昇する「継続パターン」として知られている。
ペナントの上限トレンドラインである2.55ドルを月足で終値ベースで上抜けすれば、XRPの価格はこのパターンが示す18ドル超のターゲットに向かう可能性がある。これは現在の価格から417%の上昇となる。
トレーダーのXRPunkie氏は「単純なテクニカル分析だ」と語り、次のように結論づけた。
「XRPが20ドル以上に到達するのは当然の流れ。今回のサイクルの終わりまでにそれは実現するだろう」
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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