仮想通貨(暗号資産)市場が好調だ。ビットコイン(BTC)は9500ドル台をキープし、XRPも0.20ドル台を推移している。その中でも顕著なのがイーサ(ETH)だ。今週だけで見ると17%増加し、足元では270ドル台を超えて上昇を続けている。来月にイーサリアム2.0に向けた最終のテストネット公開を控え、期待が高まるなかで仮想通貨トレーダーは500ドルに向けて上昇を開始するとの見方も出ている。

(出典:Coin360 7月24日 午前11時30分)

まずは300ドルが目標

コインテレグラフにも寄稿する仮想通貨アナリストのマイケル・ファン・デ・ポッペ氏は23日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、「イーサリアムは500ドルまで上昇する準備が整った」と発言した。

動画の中で現在の価格帯は3月の大暴落前の水準回復には至っていないことから「まだレジスタンスゾーンにいる」としながらも、現在のチャートが2019年6月に上昇した「蓄積期間」と同様の動きを示していることや、これまでに複数回の反発を記録していることから今後の上昇が見込めるのではないかと予測。

暴落前の2月に記録した280ドルを上抜けて311ドルに到達すれば500ドルに向けた上昇準備が整うという。

「現時点では強気で、非常に素晴らしい有機的な構造となっているが、まだ加速は見られない。私はまもなくこれ(急上昇)が’見られると信じている」

一方で、現在のレベルが重要ラインを突破したという指摘は長期トレンドからも読み取れることが示されている。仮想通貨アナリストのPentoshiは「1年のダウントレンドを破った。」として、今後290〜300ドルに向けて急速に上昇すると予測した。

ETHが強気となる複数の要因

既報の通り、1日あたりの決済額でイーサリアムのネットワークがビットコインを上回ったことがわかっている。取引高の大部分はステーブルコインのトランザクションが原因だ。2020年の間に5080億ドルを超えるトランザクションが決済された。これは2019年の2530億ドルの2倍に当たる。

また、仮想通貨データ提供企業のスキュー(Skew)によると、イーサの建玉は過去最高の2億3000万ドルに上昇した。

出典:Skew「イーサオプションの建玉」

ビットコインはまだ慎重

9500ドルを超えて好調を維持しているように見えるビットコインだが、仮想通貨アナリストからは慎重な声が出ている。

短期的には6月3日、6月10日、6月22日、7月22日のそれぞれの天井で10473ドル、10180ドル、9794ドル、9584ドルと徐々に低下していることが懸念点としてあげられる。

仮想通貨トレーダーのZoran Kole氏はこうした4つの連続した低い天井が弱気市場が残っているままであることを指摘した。

弱気かどうかの判断についてはDonAlt氏はビットコインが9300ドルを下回れば弱気に入ったと判断でき、9500ドルを維持していれば、短期的な弱気バイアスは弱回っていると話した。