イーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、スケーラビリティ改善を目指すイーサリアム2.0移行をスピードアップするための提案を行った。

23日にETHリサーチ・フォーラムに掲載された投稿によると、ブテリン氏は「eth1にフレンドリーなバリデータ」を通してイーサリアム1.0から2.0への移行を「加速させる」狙いを明かした。

ブテリン氏によると、今回の提案はネットワークで「再構築」が少なくなるという。「eth1システムに参加したいバリデータはeth1にフレンドリーなバリデータとして登録が可能で、ビーコンノードの他にeth1フルノードを維持することが求められる」という。

今回の提案によって移行のためのコストが若干増加するかもしれないという。例えばイーサリアム規格ERC20取引のコストが5~10%上がる可能性があるという。

イーサリアム2.0は、イーサリアムブロックチェーンの大型アップデート。現在のコンセンサスアルゴリズムであるプルーフオブワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)に移行。移行後は、ブロック承認機能がマイナーから特別なバリデータに移る。

イーサリアム2.0以降の「ゼロ段階」は来年1月に予定されている。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン