ビットコイン(BTC)価格は、3月3日に5万ドルのレジスタンスを突破した。これは、強気筋が勢いを増したためだろう。アルトコインの大部分も上昇ラリーに参加した。

Cointelegraph MarketsTradingViewのデータによると、ビットコイン価格は3月3日、4万8500ドルから8.6%上昇した後、5万2631ドルの高値を記録した。現在、BTC価格は5万1000ドルをわずかに下回った水準で取引されている。5万ドルがサポートになっている可能性があるが、強気への反転を確認するためには、23.6%フィボナッチリトレースメント(5万2000ドル)を超える必要があるだろう。

BTC/USDT 4-hour chart. Source: TradingView

オンチェーン分析を手掛けるCryptoQuantによると、ビットコインのクジラは5万ドル未満で一貫して押し目買いをしており、4万8000ドルの水準がサポートになっているという。

金利上昇がマーケットに圧力

ビットコインが5万ドルを超えて急騰し、メインストリームの金融市場への統合が進んでいるため、一部のアナリストは史上最高値がいつまた起こるかを予測するようになった。当面、弱気なマクロ経済要素が世界の市場を圧迫しており、これが短期的には成長を鈍化させる恐れがある。

S&P500、ダウ、ナスダックは、10年物の米国債利回りの急騰により、米国と世界の市場に対する懸念が高まったため、売り圧力に直面した。それぞれ、1.31%、0.39%、2.7%下落した。

CrossTowerのトレーディング責任者であるチャド・スタイングラス氏によると、3日の市場は金利ベースの売却が再び発生したものであり、ハイテク株やARKファンドが売り圧力に直面した。

スタイングラス氏は、米国でBTCが直面している逆風は、グレイスケールのビットコイントラスト(GBTC)が関連すると述べている。「GBTCのディスカウントが約4.5%に戻ったため、GBTCによって引きずり込まれた」結果だと指摘している。こういった課題にもかかわらず、シティグループやフィデリティによる最近の好意的なビットコインのコメントを、強力なサポートとみなしている。

「GBTCがレジスタンスバンドのように振舞っていても、ビットコインが力を発揮し続けるという事実は非常に励みになり、採用が加速するという全体的なストーリーが損なわれていないことを示している」

アルトコインも高パフォーマンス

ビットコインの5万ドル突破は、アルトコインの上昇にも火をつけたようだ。仮想通貨の時価総額トップ100のほとんどが上昇している。

Daily cryptocurrency market performance. Source: Coin360

イーサリアム(ETH)は8%上昇し、足元では1600ドル付近で取引されている。コスモス(ATOM)は15.7%上昇して、21.18ドルの高値を付けた。エンジンコイン(ENJ)は50%超の急騰をみせ、1.32ドルの史上最高値を記録した。

仮想通貨全体の時価総額は現在1.55兆ドルであり、ビットコインのドミナンスは約61%だ。