ビットコイン(BTC)は8月14日のウォール街開場時に典型的な「ダマシ」の動きを見せた。米国のマクロ経済データをきっかけに、急騰した後に急落し、強気派が失望する結果となった。

BTC価格はCPI発表後に3000ドル下落
Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、最新のCPI発表を受けてBTC価格は一時6万2,000ドルに急上昇した。
予想を下回る結果はリスク資産と仮想通貨を後押しするはずだったが、ビットコインの反応は短命だった。
ビットスタンプで6万1809ドルに達した後、BTC/USDはわずか1時間で3%以上下落した。

人気トレーダーのダーン・クリプト・トレード氏は、米国のマクロデータ発表に伴う不安定なBTC価格動向について以前から警告していたが、今回の結果に安堵したようだ。
「CPIは概ね予想通り。かなり良い結果で、市場に大きな影響を与えるとは思えない」とX(旧ツイッター)で投稿した。
「市場は結局やりたいことをやるだろう。少なくとも大きな上昇や下落のサプライズがないのは良いことだ。」

連邦準備制度理事会(FRB)の次回会合での小幅な利下げを市場が引き続き支持していることが、CMEグループのFedWatchツールの最新データで明らかになった。
「消費者物価指数が低下する中、FRBの利下げが近づいている」とThe Kobeissi Letterは自身のXで投稿した。
「しかし、利下げが進むと、一部のカテゴリーでインフレが再び上昇し始めるだろう。」
トレーダーは5万5,000ドルでのロングエントリーを目指す
市場のエントリーポイントを注視するトレーダーのローマン氏は、ビットコインが現在のレベルからさらに10%下落する可能性があると示唆した。
ローマン氏は、市場には高値を維持するための適切なボリュームが欠けていると主張。「価格が5万8,000ドル、そしておそらく5万5,000ドルに達するのを待ってからロングポジションを取る予定だ」とXのフォロワーに伝えた。
「私の計画は先週から変わっていない。ここでの上昇継続のための強さは見られない。弱気の価格動向(低ボリューム+価格上昇)だ。」

価格は6万1,900ドルに新たな抵抗線が形成されていることを示している。
