ビットコイン(BTC)は、「アップとーバー(UpとOctoberの造語)」とも言われた10月に約30%のBTC価格上昇を達成した。2022年5月以来の最高値で10月をクローズさせた。

BTC/USD 1-month chart. Source: TradingView

BTC強気市場への期待高まる

TradingViewのデータによれば、ビットコインの強気派は11月1日までに上昇を維持することに成功した。

10月中旬の不安定な取引環境を乗り越えた後、ホドラーたちは10月の初期のブレイクアウトに似たフィナーレを迎えることができた。

CoinGlassは、10月が2023年で2番目にパフォーマンスが良かった月であると指摘した。ビットコインは10月に28.5%上昇し、1月の39.6%に次ぐパフォーマンスだった。

BTC/USD の月次リターン. Source: CoinGlass

仮想通貨トレーダーのBluntz氏は「今回の内容は、2020年10月と2019年4月のものに似ていると考えている」と彼は月次終値に関するXの投稿で書いている

2020年10月と2019年4月のどちらの場合でも、BTC/USDは新しい強気相場に入り、数ヶ月間続く直線的な上昇があった。

BTC/USDの比較  Source: Bluntz/X

他の仮想通貨トレーダーのMoustache氏も同様の指摘をしており、強気市場のトリガーとしてTKクロスオーバー指標を取り上げた。

TKクロスオーバーは、一目均衡表での2つのトレンドライン、転換線(T)が基準線(K)を上回ることを指すものだ。彼によれば、これにより強気フラグを生成した。

やや保守的な観点から、オンチェーンのモニタリングリソースのMaterial Indicatorsは、強気のモメンタムが依然として存在しているものの、先月と比べて弱まっていると指摘する。「$33kの再テストを待っているが、$36kを試す後までは確認できないかもしれない」と、独自の取引ツールのデータとともに主張している。

FOMCの動向に関心

一方で、市場参加者はボラティリティを引き続き懸念している。今週の主要なマクロ経済イベントが予定されているからだ。

厳しいインフレ環境の中で米国連邦準備制度理事会(FRB)が金利政策の発表が予定されている。FRB議長であるパウエル氏を記者会見を予定している。連邦公開市場委員会(FOMC)は現在の金利を維持すると市場は予想している。

CMEグループのFedWatchの最新のデータによれば、その可能性のオッズは現在、ほぼ98%に達している。

Fed target rate probabilities chart. Source: CME Group

BTC価格行動に対する潜在的な影響について、仮想通貨トレーダーのCrypto Tony氏は、「(パウエル議長の)会見が始まり、そしてデータが明らかになるにつれて、より大きなボラティリティと更なる動きが予想される」と指摘する。

「個人的には金利は維持され、利上げはないと考えているので、最初にフェイクの下落があった後にこのデータで36,000ドルにヒットすると予想している」と期待感を示す。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自分でリサーチを行って決定してください。