Bancorのトークンイベントが先日行われ、驚異的な資金調達額を達成した。

Bancor protocolは”スマート・トークン”と呼ばれる新世代の暗号通貨で、準備された1つ、または複数のトークンを保有している。

グリニッジ標準時、6月12日の14:00に開かれたBancor トークンイベント(BNT)は3時間続き、ICOという驚くべき分野で新たな記録を樹立した。

悪意のある攻撃により開催時間が延長

トークンセールが行われている最中、Bancorは自社のネットワークが重大な攻撃に遭っているとアナウンスしていた。

Massive attacks are on our network, website and application. Not on Ethereum

— Bancor (@BancorNetwork) June 12, 2017

 

取引が実行されるまで、膨大な時間が費やされたことで参加者たちの間には緊張が走り、Bancorは最小開催時間の3時間までの延長を余儀なくされた。Notice from Bancor

ソーシャルメディア上の大論争

トークンセールのローンチ後からソーシャルメディアは加熱し始めている。手始めには、取引がうまくいかないという声が上がり、長い”保留中”の期間が終わると、取引自体がなかったことになったと悲鳴を上げた人もいたようだ。

third try. When I submit the transaction is accepted and sits in pending and eventually disappears. ETH ends up back in my wallet.

— Lane Greer (@lgreer84) June 12, 2017

 

他には、Bancorの問題の対処の仕方をよく思っていなかった人もいたようで、トークンセールの条件は神聖なものであり、予告なく任意に変更するべきではないと訴えた人もいる。

Again, don't change your rule again and again, or you will lose the support from community.

— Apple (@GaryZhang16) June 12, 2017

 

脅威への対処自体は迅速に行われ、決済が行われるために十分な時間が割かれたわけだが、この事に納得行かなかった人もいたようだ。

例えば、トークンセール中、BNTが確実に購入できるようにBancorがスポンサーを務めるBitcoin Suisse AG へ先に支払いを行った参加者がいたのだが、セール開催最小時間が3時間へ引き伸ばされたことで、フェアではないとツイッター上で主張している。

Changing the rules mid-game. Way to go @BancorNetwork

— harand (@Altcoindreams) June 12, 2017

 

結果は驚異的なものに

困難や障害はあったものの、Bancorはわずか3時間で396,720 ETHを獲得し、その額はこの記事を執筆している時点で実に1億4,400万ドルに相当する。

そして3億9,670万 BNTが参加者へと配布された。

The BNT Allocation Event Has Now Ended

The DAOとの違い

The DAOの時と比較されるのは自然の流れだろう。

自律分散型組織、The DAOは、ベンチャーファンドをコミュニティベースで管理、機能することを意図して作成されたイーサリアム上にビルドされたスマートコントラクトシステムだった。28日間でおよそ1億5,000万ドルの資金を集めたThe DAOは、最も成功したクラウドファンディングプロジェクトの1つだった。

今日、Bancorはそれよりさらにもっと少ない期間で、The DAOに近いスコアを叩き出している。短い期間のトークンセールを終えた後、ソーシャルメディア上では多くの暗号通貨愛好家たちが、今回のトークンセールが直面した全ての混乱を考慮した上で、同プロジェクトに貢献したいとする人が多く現れた。

現在セールは終了しているが、投資家たちがキャンペーンに参加するチャンスがもう一回だけ存在している。Icobazaar.comを利用すれば再販されたBancorトークンを購入することが可能だ。詳細は次のサイトから確認することが出来る。 https://icobazaar.com/bancor