ブラジルの証券規制当局であるブラジル証券取引員会(CVM)は、イーサリアム(ETH)上場投資信託(ETF)を承認した。QRアセットマネジメントの持株会社であるQRキャピタルが発表した。
このETFは「QETH11」というティッカーシンボルで、ブラジルのB3証券取引所で取引される。QETH11はCMEグループが使用するものと同じETHインデックスを使用し、ウィンクルボス兄弟の仮想通貨取引所ジェミナイが提供するカストディサービスを使用する。
発表の中で、QRアセットは「投資家が、取引所やウォレット、秘密鍵のことを心配することなく、ブローカーを通じてイーサリアムへのエクスポージャーを得るためのシンプルで安全かつ規制されたオプション」として提供していく。QRアセットは物理的にETHを購入し、QETH11投資家に透明性をとセキュリティを保証すると約束している。
QRキャピタルのフェルナンド・カルバリョCEOは、コインテレグラフ・ブラジルに次のように語っている。
「ブラジルの規制当局は、仮想通貨市場の成熟を認識しており、これらの新しい資産クラスに期待している投資家に規制された商品を提供することが重要であることを理解している。ブラジルからのこのシグナルが、米国での仮想通貨ETF承認を促すようになることを願っている」
ブラジルでは今年3月、既に2つの仮想通貨ETFが承認されている。1つはビットコイン(BTC)を使ったETFであり、もう1つはビットコインのほか5つの仮想通貨で構成されたETFだ。どちらもB3証券取引所で取引されており、ビットコインのみのETFもQRアセットが手掛けている。
ブラジル以外ではカナダのオンタリオ証券委員会が、2月にビットコインETFを承認している。米国では複数のETFが提案されているが、米証券取引委員会はいまだ承認していない。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン