分散型ブラウザ「ブレイブ(Brave)」は、中国、ロシア、インドネシア、ベトナムそしてウクライナでユーザー紹介プログラムを停止した。6月11日の発表によると、これらの地域で「多数の不正紹介者」を検知したためだという。

ブレイブの紹介プログラムでは、新たなユーザーが固有の紹介コードを介してブラウザをダウンロードすると、コンテンツ制作者はイーサリアム・ブロックチェーンを使用するユーティリティ・トークンである「ベーシック・アテンション・トークン(BAT)」を稼ぐことができる。

同プログラムは、当初100万ドル相当のBATトークンを上限としていたが、今では「その数倍の額」に達しているとブレイブの声明は主張し、この構想はブレイブの世界的成長の鍵となっていたとして、次のように強調した。

「ブレイブの支持者がこのブラウザを直接共有できることが前例を見ない成功に繋がり、ブレイブのユーザーベースは全世界における月間アクティブユーザーが1500万を超えるまでに成長してきた」

ここ数カ月、ブレイブは「少数の地域」で「多数の不正紹介者」を検知してきた。ブレイブはBATトークンが支払われる前にこうした動きをストップさせることができたと伝えられており、6月11日木曜日をもって紹介プログラムを停止した。

ブレイブによると、この変更は一時的なもので、同社は対象となった国々で「近い将来」プログラムを再開したいとしている。また、コンテンツ制作者は今後、紹介プログラムを使用する前にID認証を求められるようになる。

コインテレグラフは詳細をブレイブに問い合わせたが、本稿掲載時点までに返答はなかった。返答があれば本稿を更新する予定だ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン