プライバシーを重視したウェブ・ブラウザ「ブレイブ(Brave)」は、バイナンス・スマートチェーン(BSC)ウォレットをまもなく統合する。これにより、ブラウザのユーザーは、BSCの分散型金融(DeFi)製品のエコシステムに参加できるようになる。
ブレイブはすでにBSCに手動でジャンプするように設定できるが、事前にウォレットが追加されるとプロセスが簡素化され、特別なアプリやウォレット、追加の調整は必要なくなる。
そして、ブレイブの独自トークンであるベーシック・アテンション・トークン(BAT)は、ラップドBAT(WBAT)の形でBSCと互換性を持つことになる。ラップド(Wrapped)というのは、特別なトークンを使用して、別のブロックチェーンエコシステム上のアセットと互換性を持たせるものだ。最も一般的な例は、イーサリアム上のラップドBTC(WBTC)であり、ビットコインはこのWBTCを使用してイーサリアムとの互換性を持たせている。
「私たちの願いは、BATとブレイブが仮想通貨でのメインストリームとなることであり、マス市場のためにDeFiユーザーフレンドリーにすることだ」と、ブレイブの共同創設者兼CEOのブレンダン・アイク氏は述べている。
ブレイブの月間2500万人以上のアクティブユーザーがおり、1日あたり700万人以上のアクティブユーザーがいる。このブラウザは、プライバシーの向上、追跡の回避、ユーザーが選択した広告をオプトインする機能を提供することにより、主流のブラウザの代替品として登場した。
BSCエコシステムコーディネーターのシャオガン・ザン氏は、BSCをブレイブと統合させることで、DeFiと仮想通貨の採用がさらに推進されると述べている。
「ブレイブブラウザとバイナンス・スマートチェーンのこの戦略的統合により、仮想通貨ユーザーがBSCやその他のブロックチェーンのDeFiやDappsにアクセスできるようになり、シームレスなUXを一緒に導入する。これにより、大量採用と包括的な金融が劇的に推進されるだろう」
多くのアルトコインと同様、BATの価格は2021年に史上最高値にまで急上昇した。1月から3月だけで、BATは米ドルベースで515%上昇し、0.20ドルから1.27ドルとなった。