仮想通貨ビットコイン(BTC)ホルダーが心待ちにする強気相場再開は近いかもしれない。人気の高い価格指標が楽観的な数値を示しているためだ。

仮想通貨データ分析のグラスノードによると、ビットコインの売却価格と購入価格の比率である「ビットコインSOPR」が現在の調整期間がまもなく終了することを示している。

BTC調整は「まもなく」終了

ビットコインSOPRは利益が出ており、かつ移動しているビットコインの割合だ。

指標が「1」以上で、かつ下落している場合は売り手が売却を進めていることを示している。「1」に達すると、SOPRは「リセット」されたことを意味する。これは売り手が利益が出るビットコインを全て売却したことで売却圧力が弱まり、ビットコインが上昇する傾向になるためだ。

SOPRは過去の強気サイクルの様々な場面で、有効に機能してきており、「リセット」現象は2020年の底値を示してきた

現在、減少傾向にあるトレンドが「1」に近づいているため、市場参加者は先週の大量売却は、パフォーマンスが低下し始めたのではなく、低パフォーマンスが終わりを迎えるのではないかと期待している。

ツイッターユーザーのCryptoHamsterはグラスノードのデータを引用し、「私たちが今強気相場にいるとするなら、SOPRは調整がまもなく終わることが示している」と指摘した

(出典:CryptoHamster「『リセット』を強調したビットコインSOPRチャート」)

流入が全てを物語る

SOPRが過去のパターンを繰り返す場合、これまで大きなボラティリティを見せていることから、投資家を喜ばせることになるだろう。

一部のコメンテーターは、ビットコインは歴史的に長期間にわたる垂直的な価格上昇は見られていないと指摘しており、こうした弱気の心理が42000ドルから30000ドルへの下落を特徴付けている。

急激に低迷する相場について、ビットコイン支持者らは機関投資家の関与によって、個人投資家によるパニック売りや非難に対する解毒剤になると主張する。例えば、世界最大の仮想通貨投資信託を手がけるグレイスケール は新年の休暇明けから新規投資家の受付を開始し、マイニングされるビットコインの何倍もの量を購入している。

(出典:Bybt.com「グレイスケール のビットコイン保有額」)

起業家のアリスター・ミルン氏は26日、ツイッターで「投資家が押し目買いに殺到したため、13億1000万ドル(過去最高だ)という資金がビットコインと仮想通貨投信に流入した」と述べている。

同氏はこの新規流入資本の97%がビットコインに割り当てられていると指摘。こうした動きから強気の上昇につながると期待されている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン