ドイツ第2位の規模をもつベールゼ・シュトゥットガルト取引所グループのデジタル資産部門ベールゼ・シュトゥットガルト・デジタルは30日、ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)から仮想通貨カストディアンとして運営するための最終ライセンスを取得したと発表した。サービス名は「blocknox(ブロックノックス)」。

ベールゼ・シュトゥットガルト・グループのマティアス・フェルケルCEOによると、「何の買収もなしに仮想通貨を保管するためのライセンスを取得した最初の企業」だという。欧州の銀行、ブローカー、資産運用会社、ファミリーオフィスが自社のサービスにベールゼ・シュトゥットガルト・デジタルのサービスを組み込むことができるようになると強調した。同社はドイツのほかにスウェーデン、スイスで取引所を運営し、スロベニアのリュブリャナにもオフィスを構えている。

ドイツの仮想通貨取引プラットフォームbitcoin.deを運営するBitcoin Group SEは、12月に仮想通貨カストディのライセンスを取得していたBankhaus von der Heydtを買収した。ドイツの資産運用会社DZ Bankは、2月にスイスのMetacoと提携し、カストディを含む仮想通貨サービスを提供した。

ベールゼ・シュトゥットガルト・デジタルは、2020年1月1日にドイツで仮想通貨カストディ規制が導入されて以来、仮ライセンスのもとでblocknoxを通じたカストディサービスを提供してきた。前月にはドイツ在住者向けの取引サービスを開始し、2021年には取引アプリを導入した。ベールゼ・シュトゥットガルト・デジタルは、バイナンスなど他の競合企業に先んじてカストディライセンスを取得した。