BNBチェーンがレイヤー2ブロックチェーン構築のためのロールアップサービスを公開した。

3月14日、BNBチェーンはプロジェクトがBNBチェーン上にレイヤー2ネットワークを構築するためのロールアップ・アズ・ア・サービス(RaaS)ソリューションを発表した。このサービスは、ブロックチェーン上でレイヤー2ネットワークを展開するために必要な技術インフラへのアクセスをプロジェクトに提供し、BNBチェーンのエコシステムを拡大する。

BNBチェーンはまた、このサービスが分散型アプリケーション(DApps)をサポートしていると説明した。これにより、ブロックチェーンゲームや分散型金融(DeFi)を含む幅広いプロジェクトがレイヤー2ネットワーク上で展開可能となる。さらに、BNBチェーンは、コーディングに精通していないプロジェクト向けにロールアップ管理サポートと「ノーコード」デプロイメントオプションも提供する。

BNBチェーンチームは、BNBチェーンのRaaSサービスを通じて構築されるレイヤー2ネットワークが、「基盤となるレイヤー1ブロックチェーンおよびガバナンスチェーン」として説明されるBNBスマートチェーン(BSC)上に構築されると説明した。

BNBチェーンコア開発チームによると、この新サービスはWeb3技術の大量採用をサポートするという目標に沿ったものだ。「RaaSの力とエコシステムの相互接続機能を組み合わせることで、開発者はBSC上で効率的かつスケーラブルなレイヤー2を構築するための包括的なツールキットを持つことになる」。

BNBチェーンは2023年からレイヤー2ネットワークに注力してきた。6月20日には、オプティミズムOPスタックに基づくレイヤー2スケーリングソリューションopBNBをテストネットで公開した。このレイヤー2ソリューションはイーサリアム仮想マシン(EVM)と互換性があり、イーサリアムベースのスマートコントラクトやトークン標準と連携する。

9月13日には、スケーリングプラットフォームがメインネットにデプロイされ、テストフェーズの後でopBNBが一般に公開された。BNBチェーンは、プラットフォームがテストネット運用中に3500万件以上のトランザクションと150以上のDAppsを処理したと報告した。また、opBNBプラットフォームがストレステストで秒間4000トランザクション(TPS)を達成したという。

BNB Chain’s 2024 Outlook released in January. Source: BNB Chain

BNBチェーンによると、新しいロールアップサービスは、今年初めに設定した目標を達成するための取り組みの一環だ。1月31日、同社は「BNBチェーン2024アウトルック」を発表し、BSCとその分散型ストレージサービスであるBNBグリーンフィールドを結ぶ「ワンBNB」の相互接続コンセプトを紹介した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン