ブルームバーグのインテリジェンスアナリストのマイク・マグローン氏が、2020年のビットコイン価格の展望についてレポートを出した。普段はあまり強気派としては知られていないマグローン氏だが、2020年に関しては強気だ。
マグローン氏は、金(ゴールド)が上昇し続けることに伴ってビットコインも上昇すると指摘。米中貿易戦争、中国経済の低迷、香港での暴動などは多様な通貨を持つインセンティブとなり、「通貨のような価値保存手段の新旧はともに今後上昇する」と予想した。
またマグローン氏は、「ビットコインの供給量は2100万枚であと17%ほどしか作成されない」とその希少性を改めて評価。ビットコインは他の仮想通貨からの差別化を図っており、普及を牽引する役割を担い続けると述べた。
さらに同氏は、先物市場など仮想通貨の普及が進んでいる点やテザーとビットコインのコンビが確立している点にも注目している。
6500ドルがサポート
マグローン氏は、今後6500ドルがサポートになり2020年に入ったら1万ドルが最初のレジスタンスになると予想。ビットコインが一番トレードされる水準は6500ドルであるとし、6500ドルを超えれば弱気相場ではないと考えられると主張した。
その上で、今年も6500ドルを上回る水準で取引を終えれば、2020年は好スタートを切れるだろうと話した。
現在、ビットコインは7400ドル付近で推移している。
(出典:Coin360 日本時間12月6日午前11時時点)
マグローン氏は、昨年11月中旬、ビットコインキャッシュのハードフォーク騒動を受けてビットコインがさらに下落すると予想。その後12月にビットコインは3200ドル付近まで下がった。
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