英国に拠点をおく世界最大級のウォレット運営会社である Blockchain.info(ブロックチェーン)が、米22州のユーザー向けにビットコインの売り注文機能を追加したことを発表した。同社は引き続き米国のユーザー向けサービスを強化する予定で、ビットコインの買い注文機能に加え、イーサやビットコインキャッシュの取り扱いも近日中に開始するという。

 現在Blockchain.infoは2200万人のユーザーを有するが、そのうち30~40%が米国ユーザーだ。

 今回の動きを通し、Blockchain.infoはコインベースの牙城である米国市場に攻勢をかける。

 特徴的なのが、まずはビットコインの「売り注文」のみからスタートさせることだ。最近米国では、仮想通貨取引サービスからの出金や流動性をめぐる苦情が増えており、Blockchain.infoは慎重に「買い注文」体験を設計したい構えだ。

 同社のピーター・スミスCEOは、まずビットコイン「売り」注文機能だけ追加したことについて「短期的利益を優先させるならば買い注文機能を優先させただろうが、まずはその体験をしっかりさせたい」としている。