仮想通貨のデータリソースとウォレットを提供するブロックチェーン・ドットコム(Blockchain.com)は16日、研究部門の新たな責任者としてケンブリッジ大学の研究者を採用したと発表した

 同社はブログ記事の中で、仮想通貨の研究を複数発表しているギャリック・ハイルマン氏が、「ブロックチェーン技術の可能性を最大限に引き上げることを目指す新たな研究部門を率いる」と述べている。

 同社にとっては数週間で2人目となる注目の人事だ。4月には、ゴールドマン・サックスで役員を務めたベレーネ・マディガン氏が法人セールス・戦略の責任者に就任している。
ケンブリッジ大学で初となる仮想通貨課程を立ち上げたハイルマン氏にとっては、自然なキャリアアップに思える。同氏のビットコインや仮想通貨に対する強気の姿勢は研究者やエコノミストの中でも際立っている。

 今回の就任を受けてビジネス・インサイダーの取材を受けたハイルマン氏は、経済学者のヌリエル・ルビーニやポール・クルーグマンといった人物が、テクノロジーの理解に苦労している様子に驚いていると語った。

「率直に言うと、テクノロジーの理解が芳しくない人々もいる」


「ポール・クルーグマンが、インターネットにはファクス機器程度の重要性しかないと考えていたことは有名だ。新たなプラットフォームとしてのテクノロジーの重要性を彼らに理解してもらうのは難しいかもしれない。それは、いくつかの点でインターネットに匹敵するものだから」