ノーベル経済学賞受賞者のロバート・シラー教授は13日、CNBCの『Trading Nation』に出演し、ビットコインはバブルかもしれなが、それが破裂して永遠に消えてしまうというわけではないとの考えを示した。

 シラー教授は、ビットコインは「何かに熱中する人間行動の1例であり、魅力的だ」と語る。

「バブルの一種としてビットコインに興味を持っている。それはビットコインが消え去り、破裂してしまうということを意味しているわけではない。当面の間は、存在し続けるだろう」

 シラー教授は、自身の学生も含めて「頭が良い人々」が仮想通貨に投資していることを知っていると強調しつつ、ビットコインが注目されているのは「もともとのアイデアとは、かけ離れたところにあるストーリーにあると私は考えている。コンピューターサイエンスで説明できるものというより、より心理学的なものだ」と述べた。

 シラー教授によれば、仮想通貨の「流行」や「バブル」の一部は政治的なものだという。人々が政府を信頼しなくなっていることが仮想通貨への投資を引き起こしていると、シラー教授はみている。

 昨年9月、シラー教授がCNBCの『Fast Money』に出演した際も、仮想通貨について「すべての人々が仮想通貨に興味を持つのは、ストーリーの部分だ」と述べていた。