シンガポール拠点のブロックチェーン企業ヴィチェーン(VeChain)は12日、ドイツの物流企業DBシェンカーが、ヴィチェーンのトール(Thor)ブロックチェーンを活用したサプライヤー評価システムを開発したと発表した。サプライヤーの管理を目的としたブロックチェーンの活用は、ヴィチェーンによると今回が初めて。

 DBシェンカーは、新システムを利用してパートナーである中国拠点の第三者物流企業の評価を行う。業界や取引内容を問わず情報を収集し、評価することが可能という。

「将来、このシステムと関連するアプリは、一つのプラットフォームに落としこまれる可能性がある。これは物流サービスプロバイダーにより、広く共有され、共同で構築されるだろう」

 ヴィチェーンは「サービスとしてのブロックチェーン (BaaS) 」プロバイダーだ。プロジェクトのネイティブ通貨はVENで、コインマーケットキャップ によると、現在時価総額はおよそ16億ドル(約1768億円)で、第17位につけている。

 DBシェンカーは、ドイツ鉄道傘下の物流部門企業。ヴィチェーンのブログによると、世界で2000カ所に拠点があり、従業員数は6万8000人。うち5700人は中国で雇用している。