仮想通貨(暗号資産)取引所バイナンス(Binance)は5日、ブロックチェーンゲームのザ・サンドボックス(The Sandbox)をバイナンスのイニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)でサポートすることを発表した

IEOとは、ブロックチェーンプロジェクトが発行するトークンの販売を取引所を通じて行うものだ。バイナンスは独自のIEOプラットフォーム「ローンチパッド」を持っている。

ザ・サンドボックスは、コミュニティ主導のブロックチェーンゲームのプラットフォームで、ゲーマーやクリエイターがブロックチェーン上のアセットを収益化できるものだ。プラットフォーム上では、ザ・サンドボックスのユーティリティトークンである「SAND」を使用する。またSAND保有者は、サンドボックスのエコシステムの主要な決定に投票する権利も持つことになる。

バイナンスでのIEO

バイナンスのローンチパッドでのSANDのトークンセールは8月13日に開始される予定だ。300万ドル(約3.1億円)分のトークンセールが行われる。トークンセールに先立ち、ユーザー向けの抽選での割り当てが行われる。

ザ・サンドボックスの共同設立者兼CEOのアーサー・マドリード氏は、「バイナンスおよびそのエコシステムとの戦略的パートナーシップは、ザ・サンドボックスのゲーミングプラットフォームを27億人以上のゲーマーにもたらし、ブロックチェーンゲーミングのメインストリームへの採用をさらに一歩前進させる」と語っている。

バイナンスのジャオ・チャンポンCEOは、「ブロックチェーンと仮想通貨の可能性は、金融セクターをはるかに超えている」と語り、ブロックチェーンゲームへの期待感を表明している。

「ブロックチェーンは、ゲーム開発において不可欠な部分にありつつあり、世界のゲーム業界に変化をもたらす新しいテクノロジーとなっている。…ザ・サンドボックスをバイナンスのエコシステムに歓迎できることを嬉しく思う。私たちはともにゲーム業界のリードテクノロジーとしてブロックチェーンの力を広めていきたい」

バイナンスによれば、2020年にはバイナンスのローンチパッドでは既に2つのプロジェクトがIEOを行っており、合計350万ドル以上の資金調達に成功している。ザ・サンドボックスのIEOは、2020年で3件目のバイナンスでのIEOとなる。