ジャック・ドーシー氏率いるフィンテック企業ブロック(Block)の株価が、木曜の時間外取引で約12%下落した。第3四半期(Q3)の決算がアナリスト予想を下回ったことが嫌気された。
仮想通貨フレンドリーなブロックは、第3四半期の1株当たり利益(EPS)が54セントとなり、アナリスト予想の63セントを約14%下回った。売上高は前年同期比2.3%増の61億1000万ドルだったが、市場予想の63億3000万ドルには届かなかった。
株価は通常取引で3.7%下落した後、時間外でさらに11.53%安の62.75ドルまで下落した。2025年に入ってからの株価下落率はすでに18.24%に達している。
市場の反応は厳しかったものの、ブロックの一部事業では堅調な成長も見られた。第3四半期の粗利益は前年同期比18%増の26億6000万ドルに達し、通期の粗利益見通しも前年比15%増の102億4000万ドルへ上方修正された。
主力の個人間送金サービス「キャッシュアプリ」は、粗利益の大半を占める16億2000万ドルを計上し、前年比24%増となった。加盟店向け決済事業「スクエア」も9%増の10億1800万ドルを記録した。
営業利益は4億900万ドルと、前年同期比26%増加している。
ビットコインマイニング事業が収益化フェーズに
最高財務責任者(CFO)のアムリタ・アフジャ氏は、決算説明会で同社のビットコインマイニング部門「プロト」が収益化を開始したと明かした。
「ハードウェア販売を通じて初の収益を上げた。これは次の主要エコシステムになり得る」とアフジャ氏は述べた。「ASICやハッシュボード、フルリグといったハードウェアを販売し、ビットコインマイニングに必要な主要コンポーネントを提供している」。
プロトは2024年11月に開始したが、初のマイニング機器は2025年8月に発表されたばかりだ。アフジャ氏は「第3四半期の収益はまだ控えめ」としつつも、「2026年に向けて強力なパイプラインを積極的に拡大している」と述べた。
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