投資大手ブラックロックは、自社の名前を悪用する疑わしいドメインと「タイポスクワッティング」ウェブサイトに対する取り締まりを求めている。
10月10日、ブラックロックはバージニア東部地区裁判所に訴訟を起こし、キーワードとして「ブラックロック」「アラジン」「キャピタル」「クリプト」「インベストメンツ」などを含む44のインターネットドメイン名の所有者を訴えた。ブラックロックは、これらのドメインが消費者を混乱させ、ペイパークリック広告、マルウェア、電子メールフィッシング攻撃などの手法を通じてトラフィックを誘導する目的で悪意を持って登録されたと主張している。
ブラックロックの弁護士は、インターネット上で最も人気のある500のサイトのうち95%以上が「タイポスクワッティング」の対象になっているとする研究を引用した。これは、正当なサイトの誤字を含んだドメインが登録される行為だ。ブラックロックは、これらのエンティティが自社のドメインと混同しやすいドメインを登録したことで、消費者保護法を違反したと主張している。
「blackrock-crypto.net」や「crypto-blackrock.com」などの仮想通貨関連のドメイン名もあったが、コインテレグラフがテストしてみた時には、ほとんどは開くことができなかった。
ブラックロックは、Whoisデータベースから公開されているドメイン登録データを調査し、所有者を特定しようと試みた。ブラックロックは、不適切なドメインの移管、損害賠償、そして被告によるさらなるサイバースクワッティングと、商標「ブラックロック」「アラジン」「BLK」の侵害に対する差し止めを求めている。
模倣ドメイン名は、GoogleやFacebookなどの広告提供者と組んで、詐欺を宣伝したり、マルウェアを拡散したりするためによく使用される。たとえば、今年初めには、Google Adsを使用して宣伝された偽のウェブサイトに400万ドル以上を失った被害も発生している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン